Projects

■ 研究の概要

科学技術の人類学、とくにフェミニズム科学論の立場から、生命科学技術とそれに関連する社会の変化を調査・研究をしています。

博士課程では、ラボラトリー・スタディーズと呼ばれる実験室研究を行いました。一定期間、ある実験室に張り付いて、幹細胞研究を医療へ応用しようとする科学者や技術者の知識生産や技術開発プロセスを記録し、分析しました。

現在は、人間と微生物に関する科学的実践と文化的実践の比較研究を行っています。科学的実践については、生命科学(マイクロバイオーム研究)が、どのように進展しているのか、また、それがいかに農、食、医療など私たちの社会や生活を変容させるのかについて明らかにしようとしています。それと並行して、文化的実践では、大量生産・大量消費社会から脱却するために微生物の力を使って生活様式を変えようとする人々の実践に注目しています。例えば、コンポストを使ったベランダ菜園、発酵食品づくり、バイオトイレなどです。どのように微生物との関係を通じて、人々が既存の生活様式やそれに付随したインフラ(食の流通、水や電気などのインフラ)を作り変えていくのかを探求しています。自らも発酵食品づくりなどへ「参加」することによって学ぶ方法を取り入れながら研究しています。

■ 進行中の個人プロジェクト

  1. 「脳腸相関の民族誌的研究;文化と科学の遭遇」


■ 進行中の共同プロジェクト

  1. 科研費基盤(A) 「惑星的な課題とローカルな変革:人新世における持続可能性、科学技術、社会運動の 研究」(代表;大阪大学教授、森田敦郎)
  2. トヨタ財団助成プロジェクト「気候危機と草の根インフラストラクチャーの実験 ―経済とテクノロジーのローカル化と自律性の探求 」(代表;大阪大学教授、森田敦郎)
  3. 京都大学人文科学研究所の共同研究班「実験性の生態学――人新世における多種共生関係に関する比較研究」(代表;大阪大学准教授、モハーチ・ゲルゲイ)
  4. 科研費基盤(A) 「種の人類学的転回:マルチスピーシーズ研究の可能性」(代表:立教大学教授、奥野克己)